恋にも出合いにも活かせる感動的なスピーチです。参考にしていただければと思っての掲載です。
ご両家ご親族の皆さま本日は誠におめでとうございます。
ただいま、ご紹介いただきました新郎の高校からの友人のTと申します。
さて、わたくしこういった場所でお話しなどはあまりした事がなくどのような内容のお話しをすればよいのかわかりませんでしたので、ひとまず「新郎 友人 スピーチ」などでググってみました。
すると
「新郎の友人がすべき事は、新郎の良い所を新婦さま側の出席者の皆さまにお伝えし、新婦はこれだけ立派な新郎を見つけられましたので安心してください。という意味を込めてお話しを・・」
と出てきました。
そこで、私は考えました。新郎の良い所を・・・
ずっと、ずっと、ずっと、考えました。
明け方の街桜木町も・・・
カバンの中も机の中も探したけれどみつからないよ
井上陽水さん、やまざきまさよしさん、ネタで使ってすいません。
さて、なぜ見つからないのかをちょっと真剣に考えてみた所、答えがでました。
それは、高校からの友人だからです。
「正直、こいつのここが素敵だから友人で僕はいるんだ。」
そんな事を考えて友人をしていたら20年近くも友人でいないと思うのです。
「おそらく、そんな事さえも気づかないから友人でいるんだと思います。」
じゃあ、どうすれば新婦様の出席者の皆さまに新郎の良い所をわかっていただけるのかをさらに考えた所、非常に簡単な答えが出てきました。
新婦さんに聞いてもらう。
ただの、これだけで問題解決です。
どうぞ、みなさま新郎の良い所は新婦さんにお尋ねください。
と、ここで参考までに3つ位新婦さんに聞きたい所ではありますが、新婦さんも、人生初の結婚式でお疲れだと思いますので次回お会いした際にお尋ねしたいと思います。
もし、今なかってもそれまでには探しておいてくださいね!
と、いう事で新郎の良い所が見つからないという事で悩んでいる時に結婚していらっしゃる方に聞いてみました。
「結婚で大事な事は何ですか?」
と・・・そこでお聞きした事をお話しさせていただきたいと思います、特に新郎に向けてですが!
結婚で大事な事、それは「ふつう」という言葉です。
「こんなのこうするのがふつうだよ」
とか
「そうするのはふつうじゃないよ。」
の「普通」です。
この普通という言葉は魔物です。
この「普通」とは「世間一般の常識」と理解されている事があります。
しかし、そんな事は絶対にありません。
なぜなら「あなたの普通」と「わたしの普通」は違うからです。
だから、この「普通」という言葉は新婚当初は使わない方が良いです。
新婦の朝ごはんの「普通」はご飯、味噌汁、鮭が「普通」かもしれません。
新郎の朝ごはんの「普通」はパン、コーヒー、ハムが「普通」かもしれません。
はたして正しい「普通」はどちらでしょうか?
新婦は卵焼きに醤油をかけるのが「普通」かもしれません。
新郎は卵焼きにイチゴジャムをかけるのが「普通」かもしれません。
ほとんどの方は卵焼きにイチゴジャムは「普通」じゃないとお思いかもしれませんが、それが新郎の「普通」なのだとしてら、醤油をかける新婦が「普通」ではありません。
あ・・・もちろん、私は醤油をかける派でイチゴジャムをかける方とはちょっと無理です。
おっと話がそれました。
つまり、「普通」などという事はないのです。
しかし、お二人はこれから夫婦として共に生活していく上で、必ずその「普通」がぶつかり合う時が来ると思います。
なぜならば、育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めません。セロリが好きだったりするんです。
やまざきまさよしさん二回目の登場でした。
もちろん、新郎か新婦さんのどちらかが折れる事が出来るのでしたらそれがベストな事だと思います。
しかし、いつもどちらかだけが折れてばかりいると、その折れているばかりの方はとても疲れてきます。
これから死ぬまでずっとそのような生活では、一方に負担が多くかかってしまいます。
ですので、お二人の「普通」が違っていた時は新しい「普通」を見つけ出してください。
朝ごはんは米かパンと違っているのでしたら、朝はスムージーにして二人の「普通」はスムージーにする。
卵焼きには醤油かイチゴジャムかで悩んだのでしたら卵焼きにはソースをかけるという二人の「普通」にしてみる。
そうすればお互いどちらかが一方が我慢する事なく
「相手も我慢してるし自分も我慢してる。」
そんな思いから
「相手は自分の為に我慢してるから、私も我慢していっぱい幸せになろう」
などという思いが出てくるものなのです。
そして、その二人の新しい「普通」をいずれお二人から産まれるであろう子どもにも伝えて
さらに新しい「普通」を見出していっていただければと更に幸せな人生が待っているのでは?
と思っています。
なお、最後になりましたが私の個人的な意見としては、やはり男性がいっぱい我慢した方がケンカは少ないのでないかと思っていますので、新郎は出来るだけ我慢しましょう。
しかし、どうしても我慢できない時には、愛する新婦と新しい「普通」を見つけ出してください。
つまり、新郎はひとまず一生懸命我慢してください。
そして、新婦さんは新郎が新しい「普通」を見つけようと言った時には、どうしても我慢できないんだなと感じていただき、今の心にあるその優しい大きなお気持ちで包んであげてください。
男なんていつまでたっても子どもですから・・・。
ただ、もし、その新しい「普通」をしょっちゅう作りたがるようでしたら私にご連絡をお願いいたします。
新郎を私が説教します‼
もちろん、私は新郎の20年近くの友人としてそんな男ではないと宣言します。
と、いう事で新郎の素敵な所を新婦様の出席者の皆様へのお伝えでした。
本日はお招きいただきましたありがとうございました。
本当におめでとうございます。
いかがでしょうか?
恋にも活かせる「普通」の違い。
皆さまの結婚式のスピーチにもこんな素敵なスピーチが聞けるといいですね。